居着きのシーバスは存在しない説を提唱してみる

さて今回は普段とは違ってワタシの持論「居着きのシーバスってのは本当は居ないのでは?」という持論について少し書いてみようと思います。持論なので間違っているかもしれませんが、それなりに調べた結果と実績からの考えです。もし共感頂ける部分があればこれ幸い。

居着きのシーバスとは?

湾奥部で比較的黒っぽいシーバスが釣れた時によく言われる「居着きのシーバス」文字通りそのエリアにずっと居着いていると考えられているからそう呼ばれていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

湾奥シーバスは何故黒っぽい?

本当にその場所に居着くの?

まずシーバスが居着く理由を考えてみたいと思いますが、色々と考えてみてもワタシには居着く理由はないと考えます。

シーバスは比較的広範囲に移動すると言われています。産卵期には湾奥エリアから姿を消し、深場へと移動してしまうのは広く知られています。そんなシーバスが同じ場所に留まる理由があるとすれば、それはベイトの存在でしょう。そのエリアにベイトが大量に入り込んでいる状況であればシーバスも留まり続けるかもしれません。しかしシーバスの大好物であるカタクチイワシやマイワシは回遊性が強く、一時的に一箇所に留まることはあれど、ずっと湾奥エリアに生息している訳ではありません。

湾奥エリアで定住しているベイトといえば、せいぜいボラやハゼ、他には甲殻類といったところでしょうか。これらのベイトも冬になればシーバスも捕食しますが、通年食べているとは考えにくく、イワシの回遊に合わせてシーバスも移動してしまうと考える方がスマートでしょう。

シーバスはブラックバスのようにストラクチャーに付く訳ではなく、ベイトに付くと考えているので、居付きのシーバスという言い方はそぐわないワタシは考えるのです。

体色が変化する理由

今度は湾奥エリアで釣れるシーバスの体色が何故黒っぽいのか?について考えていきます。よく言われるのは湾奥部の水質が悪く、体色が黒ずんでしまうという話。これは水質の綺麗な磯で釣るヒラスズキが銀色に輝いているため、逆の発想からくるものではないかとワタシは思っておりますが、大阪湾奥エリアで釣れたシーバスでも銀ピカな個体が釣れることもあります。個人的に水質は体色の変化とは関係ないのではないかと考えています。

体色の変化についてワタシなりに調べてみましたが、2つほど関係がありそうな文献を見つけることができました。

日焼けして黒くなっている説

どうやら魚も人間と同じように日焼けするようです。よくシーバスを観察すると、背中側が黒ずんでいても腹側まで黒ずんでいることは少ないです。これは背中側だけ陽に当たるため日焼けしたと考えられそうです。

実際、真鯛を養殖する際には、養殖イケスに日除けを掛けることもあるようです。真鯛の体色については、コチラのサイトに詳しい話が書かれていますので参考に読んでいただければ幸いです。

「養殖マダイ」と「天然マダイ」の違い 三谷船具店のブログ

湾奥エリアも比較的水深が浅く、ボトムまで陽の光が届くところが多いため、湾奥エリアで釣られたシーバスが黒っぽくなるのではないかと考えられそうです。日焼けなら時期によっては短時間で黒くなってしまう可能性もありますから、居付きじゃなくとも黒くなる場合もありそうです。

腹側は白い湾奥シーバス

色素変化ではないかという説

魚の体色変化について調べた際に、フナが黒く変化することに調べられた文献を見つけることができました。

フナの体色変化及び黒色素胞運動の観察(PDFファイル)

要約すると、フナには黒色素胞と呼ばれる色素が鱗内にあり、周囲の明るさなどの影響によって黒く変化させることが出来ることが書かれています。これがシーバスにも当てはまるかは分かりませんが、他の魚種についても色素変化による体色の変化についての文献が見つかりましたので、シーバスについても色素変化という可能性はあるのではないかと考えられそうです。

湾奥エリアではストラクチャーの陰に潜むシーバスも多いことでしょうから、影の中にいる際に色素変化により黒ずんでしまった可能性もありそうです。

色素変化についての考え方は、釣ってキープし自宅で捌く際に尻ビレ等に色落ちが見られたりすることもあるので、ワタシ的には何らかの影響はあると思っていたりします。

釣った後に退色が始まったシーバスの尾ビレ

居付きじゃないとすれば何なのさ?

ここまで「居付きのシーバスは居ない説」を唱えてきましたが、では居付きじゃないとした場合、どう考えればいいのかというと、単純な話で「シーバスはベイトに付く」と意識し、ベイトが何処にいるかを探すことからはじめることがシーバスとの距離を縮めることに直結すると言えるでしょう。ベイトが居なければ、いくら一級ポイントだったとしてもシーバスがそのエリアに全く居ないだってあり得るのです。

このような考え方が出来れば、釣れない場所で粘り続けることなく、スムーズに場所移動が出来るようになると思います。実際大阪湾奥エリアでは1箇所で粘って回遊してくるシーバスを待つ釣りより、ランガンしてシーバスを探していく釣りの方がよく釣れます。移動の判断もベイトの有無を基準に考えれば悩まなくても済みますからね。

最後に

最後にひとつ言いたいことは、湾奥エリアで釣られた黒っぽいシーバスでも、ちゃんと調理すれば美味しくいただけるということです。ワタシのブログをよく読んでいただけている人はご存知でしょうが、大阪湾奥エリアで釣った黒いシーバスでも、刺身で美味しくいただけますし、様々な料理に利用出来るので食べ頃サイズが釣れれば積極的にキープしてます。

ちゃんと捌けば美味いんです♪

釣った魚を美味しくいただく。これが釣りの原点であり、魚食文化の底支えになると思っているので、皆さんもシーバスが釣れた際には黒っぽくとも臆することなく食べていただきたいものです。きっと驚くと思いますよ。

こもチック
  • こもチック
  • 大阪在住の会社員。昭和50年代生まれ。釣りと家族を愛するツーブロック。

2件のコメント

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    いつもブログを楽しく拝見させていただいてます。
    シーバス釣りのアプローチ方法は人さまざまで面白いですね。
    幅が広くて奥が広い、まだ自分の知らないアプローチ方法やメソッドがいっぱいあるのだろうと思います。アングラーの数だけアプローチ方法がある、そんな感じですよね。
    それらも全部が正解であって、アングラーが考えてやっていることに間違いはないと思います。そこが釣りの面白いところですよね。だってみんなそれで釣っているんですからね。
    こもチックさんの書いている、「シーバスとの距離を縮めることに直結」する方法が
    面白いことに、自分の釣りはいつも書いてますが、こもチックさんと全く反対のアプローチで、ベイトを追わない釣りなんです(笑)。
    考え方は鱸はベイトを捕食しているのは一瞬。それ以外はどこかにいてる(着いている)。その場所がそのエリアには必ずあるしほぼ決まっている。単独で居たり、群れでいたりする(溜まっている)。その時間のほうが圧倒的に長い。その場所に潮位と流れのタイミングが合うときルアーを流し込めばルアーを喰う。そこにベイトの有無はあまり関係ない、だいたいこんな感じです。面白いでしょ(笑)。
    ランガンともストラクチャー打ちとも違います。自分では場所パターンって呼んでます(笑)。爆発力はないです(笑)。一尾釣れればいい釣りです。1尾釣れたらいいスタイルなのでこれで通してますが、数を多く釣ろうと思えば、やはりベイトの有無は大事でしょうね。

    • komo-chick

      コメントありがとうございます!
      いつもブログ読ませていただいていて、ワタシとの差は感じていましたが、ワタシにはりょうさんのような釣りは出来ないので(;^ω^)
      りょうさんのは同じ場所に通い続け、シーバスの動きを完璧に把握しないと出来ないアプローチです。ワタシのは目に見える情報を頼りにするところが大きいので外すこともありますしサイズが選べないところもあるので色んなアプローチを覚えるのが良いんだと思った次第です。

      また色々と教えてください♪

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