効率よく良型シーバスを釣る方法
今年の大阪湾奥エリアは非常にアツイ!大量のベイトが舞い込んできているようで、ベイトの群れを見つけることが出来れば爆釣という状況。先日11月15日と11月20日の釣行では、ベイトが溜まっているエリアにエントリーすることが出来、両日とも70センチUPを含む良型シーバスを複数キャッチに成功。
大量のベイトに付くシーバスのサイズは様々で、良型サイズだけでなく、セイゴサイズも混じっていることが多いのですが、そんな状況でも効率的に良型シーバスをキャッチする方法があります。
今回はこの2日間の釣行から得た内容を元に、その方法について書いてみたいと思います。
良型シーバスだけを釣ることは可能か?
まずは今回の釣果について簡単に報告を。11月15日は某所で10匹をキャッチ。最大70センチ、60センチ超えは4匹で平均55センチ程度という結果。セイゴサイズは釣れませんでした。
5日後の11月20日も同じエリアにて13匹をキャッチ。70センチを2匹、60センチ超えは8匹で平均60センチ程度。この日は40センチ程のセイゴサイズが1匹混じりましたが、良型シーバスがまとまって釣れました。
良型シーバスが何匹もキャッチできたことは、ひょっとすると偶然だったのかもしれません。しかしワタシはこの2回の釣行で心掛けていたことがあり、それがこの釣果に繋がったのだと考えております。
大型シーバスの気持ちになってみることが大事
まず本題に入る前に、大型のシーバスって何を思ってベイトを食べているのか?を考えることが大事です。大型のシーバスは、捕食の際に、いかに効率よく捕食できるか?に重きをおいて行動していると考えられます。
大型のシーバスは、その魚体の大きさから多くのベイトを食べなければその体型を維持できません。言い換えれば多くのカロリーを消費すると言えます。しかしながら、ベイトも簡単には食べられることを許さず、縦横無尽に逃げ惑うため、それを追いかけていては無駄にカロリーを消費し、ベイトを食べても消費するカロリーが多ければ更にベイトを追いかけなければならず・・・こんなことでは効率が悪いですよね?
そのため大型のシーバスはベイトを追いかけ回すようなことはせず、待ち伏せして捕食することが効率が良いとこれまでの経験から理解しています。明暗部やストラクチャーの影に潜んで目の前を通るベイトを捕食すると考えるべきです。
またベイトの大きさにも目を向けてみましょう。この時期のメインベイトはシーバスの大好物であるイワシ。そのイワシにも種類があり、小型のカタクチイワシや、大きめなマイワシ、他にも数種類のイワシが大阪湾に生息していますが、湾奥部まで入り込んでくるのはカタクチイワシとマイワシ。では大型のシーバスは、どちらを好んで食べると思いますか?
正解はマイワシです。理由は大きいから。同じ1匹を食べるなら大きなマイワシの方がカロリーが高く、効率的です。選べる状況にあるなら、マイワシを優先して捕食するでしょう。
ここまで書いた内容を整理すると、こう言えるのではないでしょうか。
- 大型のシーバスはカロリー消費を抑えて捕食したいので、待ち伏せして捕食する
- 大型のシーバスは効率よくカロリーを摂取したいため、より大きなベイトを選んで捕食する
具体的な狙い方は?
ここまでの話で大型のシーバスの捕食について触れてきました。ではどのようにすれば大型のシーバスを効率よく釣ることが出来るか?それは説明しなくとも分かりますよね。
ストラクチャーや明暗の境目を丁寧に探る
基本的なことです。物陰に潜んで捕食するからには、その物陰にタイトにルアーを通す必要があります。たとえオープンエリアでボイルしていても、それは無視。大抵の場合、オープンエリアでボイルしているのは50センチ迄の元気な若いシーバスです。60センチを超える良型シーバスは、これまでの経験からオープンエリアでベイトを追っかけて捕食しても、カロリーを消費することを嫌い、護岸沿いの段差、橋脚周り、ボトムの変化、常夜灯が作る明暗の境目に潜んでいます。そこを狙い撃つことで、良型シーバスを効率よく狙っていけると言えるでしょう。
勿論、これらの場所にも小型のシーバスが潜んでいます。しかし、大型と小型のシーバスが混在している場合、条件の良い場所には大型のシーバスが優先して潜み、小型のシーバスは他に追いやられてしまいます。だからこそオープンエリアでベイトを追っかけるしかないのかもしれませんね。
しかし闇雲にストラクチャーや明暗の境目を狙っても駄目。相手は何年も生き抜いた経験豊かなシーバスです。ルアーをマメに交換したり、立ち位置やキャスト方向を変えたりと、スレさせない工夫が必要です。同じ場所には何度もキャストしないことが、シーバスの警戒心を下げ、捕食に繋がります。丁寧なアプローチが重要なのです。
大きなルアーを使う
効率よくカロリーを摂取するためにも、大型のシーバスはより大きなベイトを意識しています。そのため、使用するルアーも大きめのものが効きます。神戸エリアでのマイワシパターンでは、セットアッパー125SDRが定番中の定番。また既に廃盤となったベイスカッド128Fも未だに根強い人気を誇り、ワタシもその恩恵を受けています。
大阪湾奥エリアで13センチ程度のルアーを使う場面は殆どありませんが、この時期のマイワシが回遊する時期は別。たとえ目視ではカタクチイワシしか確認できなくとも、率先して使うべきです。大型のシーバスはカタクチイワシの中に紛れているマイワシに狙いを定めています。あとは弱ったマイワシを演出するべく、流れの上流側にキャストし、流れに乗せるようにスローリトリーブで誘えば完璧です。
最後に
大型のシーバスを効率よくキャッチするには、他にも様々な要素を考えながら、アプローチすることが重要ですが、ここで説明した2つのポイントを意識するだけで、シーバスの群れの中から良型シーバスを効率よくキャッチすることが出来ると思っております。
先日の釣行の際でも、他のアングラーを見ているとセイゴクラスもキャッチされていたため、大型シーバスだけの群れではなかったと言える中、アベレージサイズを引き上げることが出来ました。参考になれば幸いです。
お疲れ様です。こもちっくさんのブログもツィッターも楽しく拝見させてもらってます。
最近、めっきり寒くなってきましたね。ツィッターでも、「そろそろ冬の釣りの準備を…」的なことを言われてましたが、冬の釣りで気をつけてることとかってありますか?ネットで誰にでもオープンになりうるので、言えない範囲もあると思いますが、「セミプロ」のこもちっくさんから御教授いただけるとありがたいです。
寒いけど、私も頑張っていこうと思います!
どうも自称セミプロです(笑
冬の釣りは単純にボトムの釣りとなるので、とにかく根掛かりとの戦いになります。
ルアーフックをダブルにしたり、ジグヘッドを使ったり、またはワゴンセールの安いルアーを玉砕覚悟で使うことも。
バイトも小さくなるのでフックも刺さりの良い状態をキープするのも大事ですね。
また機会を見て記事にしてみたいと思います♪